どうして、頬を思い切りはたかれているのにこんなに
嬉しいのだろうか。
実際痛みは、音ほどは強くない。あるのは衝撃。
頭に直接感じるような衝撃と、そしてビンタされたという精神的衝撃。
これが、たまらない。精神的に完全にマゾに堕ちるから。
マゾの世界の中でうっとりしてしまう。
躾けとか調教に関連しそうな、こうした罰はマゾに堕ちている
状態の私にとっては、辛いものでも腹の立つものでもなんでもない。
むしろ望んでしまうくらいの喜びだ。
そう。私はリョウ女王様にしつけをしてもらいたい。
リョウ女王様に調教をしてほしい。
強い願望を持っているらしい。
涎がたれそうなほど、気持ちよくなっているのを必死で隠す。
躾をされているのに不謹慎だ。
ふらふらになるほど気持ち良いのに気持ちいいという態度を
示せない。つらい。
そして、また快楽責めが続く。繰り替えされる乳首への責め。
目を開けてリョウ女王様の目を見ることを指示される。
引きちぎれそうなくらい、強烈に爪を立てられる。
「うぁぁあ!」でも、爪を立てられるのは快感。辛いわけではない。
辛いのはその直後の愛撫。ものすごく感じる。耐えられない。
目を開けているのが無理なほどに。こっちの方が圧倒的にきつい。
(つづく)
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