私は、リョウ女王様の膝の上につっぷしていた。
リョウ女王様はそんな私を許すわけがない。
髪の毛を引っ張り上げて、強引にあっちの世界にいる
私を現実に引き戻す。
目を覚めている。でも、もう声がでない。意識は混濁している。
そんな私をまた乳首責めする、リョウ女王様。
そう。この責めだ。
もう、ここまでだろうという限界は私が勝手に作っている。
その一歩先をリョウ女王様は察知しているみたいだ。
限界を超えたことをされていると私は認識している。
声が出ない。できることは目を開けることだけ。
音もきこえない。静寂だ。視覚がぼけてくる。
許してくださいとも、もういえない。黙って堕ちるだけ。
あっちの世界に吹っ飛ぶだけ。
思考が・・・できない・・・もう、何も・・・
ああ。。。
ふっと意識が飛ぶ。
がたがたっと音が遠くに聞こえる。
・・・・・・・・・・
私はどうやら床にたおれ込んだらしい。
勿論そこは私の天国であって、床が冷たいなどと感じる
ことは決してなかった。
(つづく)
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