決して報われない恋みたいなものなのだろうか。
決して報われないのに秘密をリョウ女王様と共有し2人だけの
世界を作れるからなのだろうか。
私が何故、この関係を望むのかは私自身よくわからない。
普通なら嫌に思うようなことをされればされるほど、私の
心と体は感じてしまう。
余計にこの報われない忠誠を尽くしたくなる。
恋の亡者になっていく。
熱狂的に憧れ、顔も見れないほど恥ずかしがり、ただただ盲従したくなる。
調教開始の挨拶をしてから、この日はずっとマゾに堕ちっぱなし
だった。いままでの調教でこんなことはなかった気がする。
どこかで、何かの拍子で私は素に戻る瞬間があった。
でも、この日はなかった。ずっとリョウ女王様の奴隷でい続けた。
リョウ女王様にいたぶられ一人狂い果てる変態でい続けた。
リョウ女王様がベッドから降りて私の顔の上にその美貌を
近づけた。私は目を逸らしたくなる。あまりにも・・美しすぎて
正視なんてできない。
リョウ女王様は口をあけて唾液をだらりと私の右頬にたらした。
唾液が落ちる瞬間を私はみていた。そして体が硬直していた。
「嬉しい?こうされるの?」(つづく)
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