2人とも、どうしても会いたくなって。
どうしても、2人きりになりたくなって。
私達は、短い逢瀬をしました。
本当だったら、少し無理があったのだけれども
2人とも、ほんの少し時間の隙間をみつけて・・・でした。
2人がようやく入れるような、人目につかない場所を探して
倉庫のような、1畳にも満たない狭い倉庫のようなところに
息を潜めることになりました。
抱きしめて、軽くキスをして。
そうして舌をむさぼりあって、思い切り抱きしめて。
こんなに無理をしてまで、会わなくたって、少し時間を待てばいいじゃないか・・
正直に言って、待ち合わせ場所までの道のりで、そう思いました。
そういう想いを、全て吹き飛ばすような嬉しさ。
ああ、リョウだ。リョウが腕の中にいる。そっか、このために生きてたんだ。
迷うことなんてなかったんだ。。。
私は、ほんの少しの時間で、こんなことを考えて
たまらなく愛しくなったリョウを抱きしめている両手に、力をさらに加えたのでした。
(つづく)
P.S.
唇の色・・・セピアに隠れてしまいました。
頬の色とあわせて、ほんのり桜色。
リョウが興奮して、おんなになっているときの色。
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