いつものように、兄の部屋に遊びに行った時のことです。
部屋を暗くして、兄がベットへと私を誘いました。
何をするのかわからなかったのですが、誘われるまま
恐怖心も無く、兄の側に行きました。
ふとんにもぐりこみ、服を脱いで、自分のものを私に見せた兄。
私は、父親とその頃まだ一緒にお風呂に入っていましたので
兄のものを見ても、特に驚きはしなかったと思います。
どういうことを言われて、そういう行為を始めたのかは、記憶に無いのですが
私はその時初めて、男性を口に含むことになります。
舐めて、口に含んだ記憶が、うっすらとあります。
いえ。している時の記憶は、全くありません。
した後で、「こんなことをしたんだ」と思った記憶だけが、あるのです。
私がしている時の、兄の周りの、異常な空気。
「普通じゃない」「いつもと違う」
そういうことは、敏感に感じ取っていました。
終わったあと、兄に口止めされたわけでもないのに
私はこう、思いました。
ダレニモ イエナイ
ダレニモ イッテハイケナイ
そしてその行為が、その関係が、数年続くことなど
当時の私には、想像も出来ませんでした。
(つづく)
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