「愛撫して・・・」リョウからの要望でした。
こんなことは、今までなかったように思えます。
彼女自身が、自分からこうやってはっきりと求めたことは
これが、最初だと思います。
その言葉に酔うように、私はリョウの全身に上から順々にキスをしていきます。
1回目の交わりが、私の欲望を基にした愛撫であるなら
この愛撫は、リョウを興奮させるための愛撫です。
全身に散らばるリョウの性感帯を確かめるように、判を押すように
リョウの体にキスして、舌先で唾をそっと付けていきます。
首筋、首の下、脇、胸の脇、乳首、臍、わき腹、腰骨、内股、太もも
膝の裏、かかと、そして足の指先。
強い性感帯を攻めるのではなく、優しくソフトにリョウを包みたい・・
そんな気持ちで、全身にキスをしました。
いつも、人に触られるところではないポイントへのキスは
リョウに、甘い声を上げさせるのには十分でした。
リョウを裏返しにして、今度は背中をつぅーーっと舌で舐め上げました。
リョウは、これに弱いのです。
つつつ・・・っと舌が肩や首に近づくと
喘ぎ声と共に、首をきゅぅうっと上に上げるのです。
最後に、私はリョウのお尻と、後ろに舌を這わせました。
もう、リョウは恥ずかしがって逃げたりしません。
じっと、快感が沸き起こるのを待っているようです。
お尻のクレパスに添って舌で舐め上げ
リョウの後ろを、十分に舌で愛撫します。
そして、中指で少しずつこじ開けて、リョウの体内に侵入させるのです。
「ぅ...ぁ...あ・・・あああ・・いやぁ」リョウが喘ぎ声を上げた時には、十分後ろはやわらかくなっていました。
リョウの快感のポイントを、中指でグリグリと愛撫します。
「いや・・いやぁ・・・いや、いや・・・」丁度うつ伏せになって、お尻だけ突き上げるような体勢で
リョウは腰を振ります。
快感から逃げているのか?より強い快感を求めているのか?
とにかく、いやらしい動きをひたすらし続けていました。
(つづく)
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