Love Letter

リョウはセンスの良い女性なのですが、あまりファッションや化粧に関心が無いようです。
なので、私達のデートは主に美味しいものを沢山食べることと、写真を撮ることが主体になります。

写真は・・・言うまでもなく、露出写真です。
リョウの趣味（？）から始まったこの露出撮影も、今ではすっかり私の趣味にもなってしまっています。
どういう所で写真を撮ろうか？どんな服を着てると撮影がしやすいか？
普段から、そんなことばかりを考えてしまいます。

リョウの提案で、この日は人の多いところで露出写真を撮るということに決まっていました。
駅のホーム、電車の中、階段脇、エレベーター前、ショーウィンドウの影などなど
キョロキョロと周囲を見回しては、人の目を避けてパシャリパシャリと。

カメラマンの私が、あれこれと指示を出すことが多いのですが
この日は、リョウもかなり積極的に
「あそこから撮ればいいね」「向こうに行くから、ここで待ってて」「ここ平気だよ、撮ろう」
と提案して、撮影を行いました。

かなり暑い日だったので、空調の効いていない場所はうだる様な暑さでした。
薄着の女性が多かったこともあり
リョウの脱ぎやすい格好も、それほど目立つこともなく、撮影は順調（笑）に進行しました。

人目を避けるような場所を選んでいくうちに
ふと、地下に降りていく、全くひとけのない階段を偶然見つけました。

「こっち、行ってみよう」

恐る恐る行くと、そこは地下１Fで行き止まり。
しかも、人が来る気配は全くありませんでした。

ふと、私がリョウを振り向くと、リョウも全く同じことを考えていたようです。
タイミングを合わせたかのようにギュッと抱きしめあい、キスをし、舌を絡ませました。



（つづく）


P.S.

今回の逢瀬は、リョウの大のお気に入りの露出＆野外です。
私も、最近すっかりはまっていますが。（笑）

今日は、ほとんどリョウと話が出来ませんでした。
明日はなんとしても、声を聞きたいって思います。




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