夏も終わりに近づいてきました。
今年の夏もいろんなことがあって、大変だったけれど
でも、充実していたなと思います。
先日の逢瀬の時に、なんでもないタイミングで
リョウはポロポロ泣き出しました。
幸せそうな環境で、悲しそうに泣きました。
私は・・・見て見ぬふりをしていました。
決して無視していたわけではありません。
リョウの気持ちは痛いほどわかっていました。
リョウも、私に何か言って欲しかったわけではないと思います。
若い頃だったら、こんな風に女性に目の前で泣かれたら
きっと慌ててしまったと思います。
「どうしたの? 何なの? 何を思い出したの?」
と問いただして。
今は、そうした質問を私がしても、リョウが答えられないだろうな
と感じるようになりました。
言葉にできないもどかしさを感じるよりも
言葉にならない感覚を共有したい・・そう思います。
会えない時間、声を聞けない時間、話をできない時間
場所は離れていても、できれば同じことを考えて同じことを感じていたい。
秋の訪れを告げる虫の声は、そちらでも聞こえますか?
今私がリョウの事を考えているように、リョウも私のことを考えていて欲しい。
今の私のささやかな願いです。
P.S.
百の言葉であなたに同情して
千の言葉を並べて、あなたを励ましても
私の全ての言葉は、あなたの心を上滑りするだけだと思います。
私にできることは、あなたの短いメッセージを読み取って
あなたの心にほんの少し近づいて
あなたと同じように感じることだけです。
そして無能な私は、あなたに同期した感情を言葉にできません。
ごめんなさい。これしかできなくてごめんなさい。
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