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リョウより  ~~雪の言葉(その4)~~

私は、知っている。
藍が、この部分に触れられることに弱いことを。

だから、ひたすら責め続ける。

延々と、痛みを与えないように気をつけながら
繰り返し繰り返し、指先に神経を集中させ、ひたすら快感だけを送り込んでいく。

軽く、素早く、そして時にゆっくりと
衣服を身につけたままの、藍の上半身に指を這わせる。

Mである藍は、強く痛みを伴うような刺激すら
実は、好むようになっているにもかかわらず
つねったり爪を立てたり、ぐいぐいと力任せに根元をいじるような真似はしない。

これからずっと、長時間にわたり
私が喜ぶやり方で、私が楽しめるやり方で、私が、責める。

だから、どれだけやめて欲しいと許しを請うても
私は決してやめない。

私のための、私の責めなのだから。


そうやって責めを続けているうちに、またひとつ、藍が壊れていくのが見える。
必死で壊れないよう、原型を留める努力をしているにもかかわらず
藍がまた、壊れていく。

「ごめんなさい。許してください・・」

「私は誰?女王様じゃないでしょう?普通にしゃべって

落ちることを、許さない。
感じすぎることを、許さない。
敬語になることを、許さない。



          私は、リョウ。
          あなたを愛する女。
          あなたが、愛する女。

          だから、もっと壊れて。
          壊れていくところを、私に見せて。




(つづく)


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リョウと藍

  • Author:リョウと藍
  • 快楽を求め続けてお互いに相手を狂わせて楽しんでいます。
    本ブログはYahoo! JAPANに掲載されています。

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