露出写真をとってから、程なく歩くと目的地です。
リョウは本当に嬉しそうです。
ここに来たかったんだという気持ちが、顔の表情に全て表れてしまっていました。
リョウはそれほど、普段は自分の感情を表に出すタイプの人ではありません。
でも嬉しいことに、私の前では非常に表情豊かです。
考えていることが、顔に出るというくらいです。
私は無性にリョウのことが愛しくなり、部屋に入るなり思い切り抱きしめてしまいました。
そしてベッドにリョウを荒々しく倒し、今度は優しくキスをしました。
リョウは抱きしめられた時から、全身の力を抜いていました。
何をされても、なされるがままです。
でも・・キスの時には私以上に求めてきました。
この世で考えられるキスの仕方は、全てしてしまったんじゃないかというぐらい
ありとあらゆる角度から、お互いの唇と舌先を求め合いました。
名残惜しみながらも唇を離すと、2人は急いで服を脱ぎ始めます。
私が先に脱ぎ終わって、シーツの中で待っていると
リョウは私の両腕の中に飛び込んでくるような感じで、シーツの中に入ってきました。
ぎゅっとリョウを抱きしめた後、抱きしめたまま私は獣になりました。
リョウの首、耳、顎、胸先。
飢えた獣が獲物を食い荒らすように、キスをしまくり、リョウを愛撫しました。
リョウの両手が私の背中をしっかりと抱き、もだえるように私をまさぐっているのがわかります。
私もリョウの背中の感触を確かめながら、ぎゅっと締め付けます。
顔を相手の体に押し付けて、相手の匂いをかいで、確認して、安心して、幸せな気持ちになって。
私たちのいつもの交わりが始まりました。
(つづく)
P.S.
なかなかかっこよく決まった写真です。
私のお気に入りの1枚です。
素顔のまま見せてしまいたいほど
いい表情でした。
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