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縄(その1)

その時は、あまりに突然に訪れました。
リョウも私も全く予期をしていなかったことでした。

もう既に何度か日記に記しているように、リョウは肉体的な快感や責めに降伏することはあっても精神的な責めに降伏することは全く、一度もありませんでした。
私はいままで何回も試みて失敗を重ねていて正直諦めていたことでした。

だからこそ、この日の出来事は私だけでなくリョウにとってもショッキングな出来事でした。


室内での撮影のアクセントという意味以外当初は全く意味がありませんでした。
ベルトで腕だけを縛ったふりをしたり、あるいは脚にロープを絡めて如何にも解いた直後の状態に似せたりした写真は撮っていました。

「一度、ちゃんと縛ってみようか」

私の提案にリョウは簡単に乗りました。
準備したロープは本来の緊縛ではあまり適さないと評価される木綿ロープでした。でも、写真映りはこちらのほうがきっとよいだろうということで準備したものです。

リョウの緊縛写真を撮影するということで、私も縛り方の勉強をネットでしてホンの基礎の基礎だけ学んで(猛烈に下手ですが)、事に望みました。
結び方も良くわからないまま、とにかくロープが体を回ってればいいだろうという程度でした。


経験されたことがある人ならきっとわかってもらえるはずです。
初めての緊縛は非常に難しいし、うまくいきません。
頭の中で、「こうしてこうしてこうでいいはず」とかいくら考えても実際にパートナーを前にしていざ縛ろうとするととたんにわからなくなります。

私もそこそこ実際に紐を使って練習をしていたのですが、リョウに背中で腕を組んでもらって頭が真っ白になりました。体中から焦りで汗が噴き出しました。
とにかく上手い下手はともかく縛れればいい動けなくできればいいと思いサイトでポイントとされることだけを思い出してリョウの体を縛り始めました。

(つづく)

P.S.

日記の背景をかえてみました。
既に随分前に変更した枠のリボンと一緒にある友達に頼んで描いてもらったものです。すごく気に入っています。
この場を借りて、「ありがとう」
御礼の言葉に変えさせていただきます。

20050621.jpg



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リョウと藍

  • Author:リョウと藍
  • 快楽を求め続けてお互いに相手を狂わせて楽しんでいます。
    本ブログはYahoo! JAPANに掲載されています。

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