思考回路が完全にショートした状態でリョウは私に問いかけてきました。
「お前は、本当に私の愛液が好きなんだね」「はい、世界で一番好きです」「これ以上好きなものはない?」「はい、一番好きです」あるわけ無いよ・・と私は心の中でつぶやいていました。
「本当?じゃあいらないんだね」ここで、はっと息を呑みました。リョウは私にもっと欲しいものはないのかと聞いているのだと趣旨がわかったのです。
でも、確かにリョウの愛液が一番好きなのは事実です。
もっと好きなもの? 好きなもの・・欲しいもの・・欲しいもの・・・
あっ 欲しいものあった。このことか・・!! 私は慌てました。このままだと欲しくてもリョウにもらえないことになってしまいます。頭が混乱しました。
「嫌です、ほしいです。。ください。。」この時、私が欲しがったもの・・・それはまた後でわかります。
自分が完全に狂っているのがわかりました。
リョウは巧みに私を狂わせて、価値観を崩壊させていくのです。
そして私に新しい価値観を私に植え込んでいくのです。
その巧妙さうまさは最高でした。
本当に自分が狂っていくのがわかりました。そしてそれを気持ちいいと私は感じていました。
(つづく)
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