ジョジョジョジョ・・・・・・
水がほとばしる音が聞こえて来ました。
同時に、リョウの余裕のない声がしました。
「あぁぁ・・でてる・・でてる・・すごいでてる・・・いっぱいでてる・・・・」悲壮感が漂うわけでもなく、かといって異常に興奮状態にあるのでもない。
リョウの声色は、少し夢遊病者がかったような客観視しているようななんともいえない小さな声で状況を私に説明してきました。
リョウの意思とはほぼ無関係にリョウはお漏らしをしてしまっています。
音も声も私に聞かれてしまっているのです。いったいどんな気分なのでしょうか?
私もリョウの状況を頭の中で空想しているうちに自分でもわけがわからなくなってきていました。
しばらくして音が消えて静かになりました。
「リョウ、リョウ? 終わったの」「うん。 終わった」消え入るような声でリョウは恥ずかしそうに言います。
「そっかぁ。うん、気持ちよかっただろう?いっぱいお漏らしして。たまんないでしょう?」少し頭がボーっとして、わけがわからない状態になっている私は、普段ならとてもいえないようなことを平気で話します。
「うん。。。気持ちよかった。すごく」リョウも恐らく同じ状態なのでしょう。
あまりにも素直に、でもとてつもなく非常識的な返事を返してきました。
「もっと逝きたい?」「うん。」二人がおかしくなっていく序曲に過ぎないことはこの段階では2人ともわかりませんでした。
(つづく)
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