リョウとの初めての
本格的な調教が終わって、私達はベットの上でシーツに包まってだきしめあっていました。
「匂いがきえちゃった」私はリョウの匂いをかいで少し残念な気持ちになりました。
いつもならふと香るリョウの馨しい体臭が先ほどのシャワーで消え去ってしまったのです。リョウはにこにこと私の様子をみていました。
「ね、ね、リョウ、すごか・・・」私が、リョウの調教に対しての感想を言おうとするのをリョウはさえぎりました。
「感想はあとで」今は、野暮なことは言わないで・・・という意味でしょうか。
リョウは私にしがみついてきました。
そこには、あれほど冷静に調教をこなした女王様の姿、気配は全くありませんでした。いつもの優しく可愛い女性の姿だけがありました。
(こんなに、変わるんだなぁ。。でも、リョウはリョウなんだ。。)私のリョウへの気持ちは、抱きしめ返す腕の力に反映されたはずです。
リョウの体は、いつもより熱く感じました。
後になって気がついたことですが、調教をしている時、そして終わった時にリョウはひどく欲情するそうです。抱いて欲しくて仕方なくなるとのことでした。
熱い体は、既に初めての本格的な調教の際にもリョウが、この例から外れなかったことを意味していたのです。
ただ抱きしめあっているだけなのに、いつもより艶かしいリョウの様子に私も次第次第に引き込まれていったのです。
(つづく)
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