2ntブログ

Articles

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ブログランキング参加中です。
↓応援してくれる優しい方はクリックお願いします。

微熱の中で・・(その11)

「大丈夫。少し休めば」

体調を気にかける私にシーツに包まりながらリョウは気丈なことをいいます。

「うん。。。やっぱり、今日無理してあわないほうがよかったのかも。」

「ううん。一人で風邪で寝ているの嫌なの。藍と会って抱きしめてもらうほうがいいの。」

リョウの言う事は非常によく理解できました。
この逢瀬の前に私も風邪を引いたことがあり、無性にリョウに会いたくなったのです。
もし、自分が風邪を引いていてリョウが会ってくれるならやはり、今日のリョウと同じ事を私もしたに違いありません。

「藍だって、わかるでしょう?」

私の考えていることを見透かされてしまっていているようでした。
でも、リョウに見透かされるのは嫌ではありません。
むしろ、ありがたいことだと思いますし、それ以上に嬉しいと思います。

「うん。そうだね。。。」

私はリョウの脇に移動して、リョウの髪を少し撫でながらつぶやくように独り言をしてしまいました。

「どうして、こんなに残酷になれるのだろう。」

「どうして、こんなに愛しいのだろう。」

「どうして、愛しいのに酷いことをするのだろう。」

リョウは、じっと私の目を見つめていました。
私も目の前の最愛の相手の目をずっと見つめていました。


少しの休息をとった後に、リョウはポツリといいました。

「ちゃんと犯してほしい。」



(つづく)


20050807.jpg



微熱の中で・・ シリーズ一覧

ブログランキング参加中です。
↓応援してくれる優しい方はクリックお願いします。

Navigations, etc.

Navigations

プロフィール

リョウと藍

  • Author:リョウと藍
  • 快楽を求め続けてお互いに相手を狂わせて楽しんでいます。
    本ブログはYahoo! JAPANに掲載されています。

ブログ開始から

検索フォーム

CalendArchive

最近の記事

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

全記事(数)表示

全タイトルを表示

アクセス

総数:
本日:
昨日:

管理者ページ