真紅のロープが、藍の身体の自由を奪う。
この私の細い腕に、大の男が抵抗できない状況を作る。
少し恥ずかし気に、でも好奇心旺盛な眼をしてこちらを見る両の眼。
でもそれは、全て縛り終えた時にまた違う色を見せる。
「あ。ほんとだ。これ、本当に動けないや・・」小さく呟いたかと思うと、何も話さなくなった。
それまでに、十分なほど乳首責めをしていたからだろうか。
藍のあの部分から、透明な液体が出ていた。
「感じて濡れちゃうなんて、女の子みたい。
藍は、女の子みたいに責められたいんだっけ・・?
いっぱい濡れてるね。
恥ずかしくないの?
恥ずかしいよね。こんなに濡らしてるんだもの」なるべく意地悪な口調で、藍に言う。
藍が恥ずかしがることを言われることで、興奮を覚えることを知っているから。
言葉通り喘ぎ声をあげさせるべく、まずは藍が自分自身から出した粘液を
そのまわりに円を描くように広げる。
「・・・ん・・感じる・・・・恥ずかしいよ」「もっと、感じさせてあげるね」私はどろっとしたローションを手に取る。
その冷たい感触が手の中で和らいでから、ゆっくりと愛撫を始めた。
ゆっくり、ゆっくり。
もちろん、以前から藍がしてほしいと言っていたことを実行するために・・。
(つづく)
P.S.
久しぶりにリョウの愛撫日記です。
目覚め シリーズは藍の視点からの日記ですが、この日記(シリーズ)は同じ場面をリョウの視点から見ています。
同じ時、同じ場所で、同じ経験をしているのに捕らえ方が全然違うというのは本当に面白いものです。
私は、リョウの日記を読んでステレオ映像のようにこの瞬間が空間的によみがえってくる感じがしています。
私だけでなくリョウにも大きな影響を与えた出来事です
是非リョウの視点でお楽しみください。
リョウの愛撫日記 ~~これは、序章にすぎない シリーズ一覧
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