リョウに足で顔を踏まれているというよりは、私はリョウに足で顔を撫でられているように感じていました。
下半身から湧き出る強烈な快感は、私にとってはどうでもいいものになりました。
亀頭責めの快感などを完全に凌駕するような圧倒的な幸福感が私を包んでいました。
リョウは、足に力を入れていました。
私の頬は恐らく大きくゆがんでいたのだと思います。
でも、私にとってはそれは優しく抱きしめられているのと全く同じ感覚でした。
あるいは頬に強くキスをされている感覚と同じという感じでしょうか。
幸せで、幸せで、幸せで。
どうしてこんなに幸せなのか全くわからないほど幸せでした。
私は、どんな顔をしていたのでしょうか?
自分では見ることはできませんでしたが予想は立つのです。
顔を踏まれ、頬がゆがむほど足の裏を押し付けられて、そしてきっと目は潤み焦点が合わない状態で呆けていたことでしょう。
私が陶酔状態に入っているとリョウはとても信じられないようなことを私に言いました。
「足、舐めて」ああ・・・と私は心の中で声をあげていました。
そうだ、舐めなくちゃ。なんで忘れてたんだろう。
もっともっと幸せになれるに違いない。
すごい。どうしてリョウは私の気持ちがわかるんだろう。。。。
私は返事をすることもできませんでした。
自分の口先に移動したリョウの足先を私は最高の気分で舐め始めました。
幸福感が爆発して私は完全におかしくなっていました。
もう、頭で考えることが、体で感じることができなくなってきました。
この間もリョウは絶え間なく亀頭責めをしていたはずです。
でも、記憶がありません。
私の記憶は、リョウの親指を舐めることに集中していました。
少し遠くに居るリョウを見て、舌でリョウの足の親指を感じ
舌でリョウの足先の味覚を感じ、リョウの足のにおいを感じていました。
でも、そうした5感よりももっともっと強い幸福感に完全に包まれていました。
最初はきちんと動いていた舌先も次第に動かなくなり、視覚も聴覚も味覚も触覚も嗅覚も何も感じなくなっていきました。
動けないのです。完全に何もかにもが停止してただただ陶酔してしまっていました。
(つづく)
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