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微熱の中で・・(その12)

女性が「犯してほしい」というときはよほど欲情している時だと考えるのが普通です。
でも、この時のリョウはとてもそんな状態ではありませんでした。

であるのに、何故リョウは「ちゃんと犯してほしい。」などというのでしょうか。
言葉では説明しにくいのですが、私にはこのリョウの気持ちが直接胸の中に入って来て共鳴するのを感じました。
どうして、そういうことをいうのか?こういう表現をするのか?理由はうまく説明できないのですが理解できてしまいました。

私は、私の欲望でリョウを犯してはいけないのです。
私は、リョウが望むように犯さなければならないのです。
私が肉体的に満足するためのSEXはしてはいけないのです。
リョウが精神的に満足するSEXをするべきなのです。

多分、私がこのリョウの言葉の意味を正しく理解していないと2人の関係は壊れてしまうのではないかとさえ私は感じていました。
でも、私は自分の理解が正しいと何故かこの時は確信していました。


私は、リョウに覆いかぶさるようにして正上位でリョウと交わりました。
私は腰を落としながらリョウの奥の奥へ差し込むように自分自身を挿入していきました。
リョウは、私の意図をやはりきちんと理解してくれていました。
自分の両手で自分の両足を抱えて結合が深くなるように体勢を変えてくれました。

「大丈夫?痛くないの?」

「うん。平気。」

何も語らないのに、全てお互いに理解しあっている形でのSEX。
私は心の中でこんなに分かり合えるパートナーと出会えて本当に幸せだという気持ちでいっぱいでした。

リョウの体の最奥に私が自分を全て吐き出す時には、2人は両手でお互いを強く強く抱きしめていました。手を解くのが惜しいくらいずっとずっと相手を抱きしめていました。


(つづく)







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リョウと藍

  • Author:リョウと藍
  • 快楽を求め続けてお互いに相手を狂わせて楽しんでいます。
    本ブログはYahoo! JAPANに掲載されています。

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